ロボットと共存する社会

社会のデジタル化が進む中での重要なキーワードである「ロボット」に興味をもって、適当な本がないかとを探していたところ「日・米・中 IoT最終戦争」を見つけました。今回は、この本の中で紹介されているロボット技術をまとめて紹介するとともに、ロボットと共存する社会について考えてみたいと思います。

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日本のロボット産業

ロボットは産業用ロボットと家庭用ロボットに大別され、日本で使われているロボットの8割は産業用ロボットだそうです。さらに驚くべきことには、日本はロボットマーケットの世界シェア60%を占めているロボット王国なのだそうです。国内には100社を超えるロボットベンチャーが林立していて、様々なロボットが開発されています。ロボットと共存する社会はすぐそこまで来ているようです。

 

産業用ロボット

産業用ロボットは、人口減少、高齢化、深刻な人手不足などの背景から導入が進んでいます。ロボットは24時間休むことなくフル稼働するし、命令には絶対服従で文句も言いません。人件費の大幅な抑制につながるとなれば、工場での作業が人間からロボットに置き換わるのは必然以外の何ものでもありません。

 

産業用ロボットとして、はじめに紹介するロボットはパワードスーツです。人体に装着して活動を補助するロボットです。ロボットといっても単体で動くものではなく、人間の機能拡張するカタチもあります。

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次は、巨大通販会社のアマゾンの物流施設での棚ロボットです。通販商品をあれだけ短時間で届ける裏側はロボット技術で支えられていたというわけです。このロボット導入による人件費の削減効果は最大で1000億円に達するとも言われているそうです。

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次は、アスクルの物流施設でのピッキングロボットです。モノを見分ける目とつかんで運ぶ手の機能をもったロボットです。

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産業用ロボットは、言葉だけでイメージをつかむのはなかなか難しいものですが、動画で見ると、ここまでロボットが現実社会に入りこんできているのかと驚かされます。産業用ロボットの目的は効率化に尽きますから、目的とする機能をどれだけ速く正確に行えるかがすべてです。ロボットには行えない精緻な作業や感性を伴う作業でない限り、決まった作業の速さや正確さでは機械が人間を超えるので、ロボット化はますます進むと考えられます。

 

家庭用ロボット

家庭用ロボットは主に人とのコミュニケーションのために使われています。

 

全国300ヶ所の高齢者福祉施設に導入されているのが、コミュニケーションロボット「パルロ」です。顔と名前を認識し、歌ったり、踊ったりもできるそうです。[高齢者福祉施設向けモデル:670,000円]

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東芝は、2020年の東京オリンピックに向けて、日本語、英語、中国語を話すことができるコミュニケーションロボットを開発しました。人間らしい容姿をしたコミュニケーションロボット「地平ジュンコ」は、一見すると、ロボットとは気づかないくらいです。

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その他にも家庭におくことを想定したコミュニケーションロボットがいくつかあります。

 

「タピア」 目がディスプレイに表示されていて、必要な時には情報を表示し、タッチで操作できるようになっています。[本体価格:105,840円]

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「ロボホン」 携帯電話と一体になった人型ロボットで、カメラ機能もついています。[本体価格:198,000円]

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「キビロ」 人口知能とつながって、好みや感覚を蓄積してコンシェルジュ的な役割を果たしてくれます。[本体価格:150,000円]

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コミュニケーションロボットと一口に言っても、そのカタチは様々です。コミュニケーションロボットの場合は、対話の自然さという機能面もさることながら、愛着がもてる外見であるかも非常に重要な要素であることが動画を見るとわかります。

 

 

ロボットと共存する社会

人手不足とコスト削減を背景に、工場でのロボット化はこれからもますます進むはずです。産業用ロボットによって工場が全自動化された先のロボットと共存する社会で人間が行うべきは、異常の検知とその対処になると考えられます。

 

現状では、コミュニケーションロボット1台の値段が10万を超えていますが、価格が下がれば、家庭へのロボット普及が一気に進む可能性もあります。そうなると、家庭でもロボットと共存する生活がやってきます。

 

コミュニケーションができるロボットが家庭に入ってくることで、人間がロボットとのコミュニケーションに閉じこもってしまうのではなく、ロボットが介在することで人と人とのコミュニケーションの可能性が広がっていくようになってほしいと思います。ロボット単体での機能やデザインだけでなく、家庭の中でのロボットの役割のデザインがロボット普及の鍵だと思います。