いざ女木島へ
前日の雨もすっかり止んでいたので、瀬戸内国際芸術祭に行くことに。行き先は女木島。別名、鬼が島。女木島を選んだのは、高松からフェリーで20分と一番近いから。
フェリー出発の30分前に行けば余裕と思ったのが大間違い。切符売り場はすでに長蛇の列。さすが瀬戸芸。
フェリーに乗って、いざ女木島へ。
肉眼でも見える女木島にあっという間に到着。
島で体験したことは書きたいことが多過ぎるので、まずは一番感銘を受けた作品について。
feel feel BONSAI
瀬戸内国際芸術祭のWebサイトの写真を見て、全く期待せずに入ることにしたのが "feel feel BONSAI"。いい意味で大きく期待を裏切られることに。
庭に足を一歩踏み入れた途端、美しい数々の盆栽にすっかり目を奪われることに。
部屋に入ると、さらに息をのむような美しさ。これぞ日本美。
角度を変えてみると、また違った美しさ。
こんな設えも。
上の写真の左の木の影が揺らめいているので覗いてみると。。。
なるほど!アルミ箔に光を当てて影をつくり、扇風機でアルミ箔に風を当てて揺らぎをつくり出していたわけです。
盆栽×テクノロジー
そして、思わず見過ごしてしまいそうになりましたが、極めつけの作品がこちら。
暖簾をくぐると中はこんな様子。自然とスクリーンの真正面に正座することに。
スクリーンに映し出される瀬戸内の海が時々刻々と変化する光景と盆栽が見事に調和して、身動きもできずに釘付けになりました。
盆栽×テクノロジーのアートの感動が少しは伝わったでしょうか?実際には、瀬戸内の波が寄せる音がBGMとして静かに流れていて、マインドフルな状態になれます。
瀬戸内アート
このコンテンツなら人口の多い場所で展示すればもっと沢山の人を呼べるのではと思ったりもしましたが、女木島にあるからこそ活きる作品でした。フェリーから降り立った瞬間に感じた島のゆるやかな時間の流れ、瀬戸内の海の穏やかな海の様子を知って見るからこそつくれた作品であり、味わえる作品です。
瀬戸内の文脈に紐づいたアート展示で、この小さな島に人を呼び寄せる瀬戸内国際芸術祭のすごさを思い知りました。